センセープ運河沿いを散歩
商業施設の閉鎖&外出自粛となってから、歩く距離が極端減った。
そこで、ちょっと気分転換と運動も兼ねて散歩に出てみた。人通りが少なくて、車の往来もない歩きやすい場所はどこかを考えた結果、センセープ運河沿いを散歩することに決定。
バンコクの中心部に流れるセンセープ運河は、端的にいうと汚い&臭い運河。
その運河にはボートが運航していて、渋滞なしで行き来ができるこのボートは、今もバンコク市民の重要な足のひとつだ。
エカマイのワットパーシー付近のボート停留場からアソーク方面へと向かっていく。
疲れたら運河を運航しているボートに乗って帰ってこればいいやと思っていたのだけど、いつも頻繁に往来しているはずのボートの姿がない。ボート乗り場にまばらに人は立っているので、運航しているとは思うのだが。
歩いて20分程たって、ようやくボートが現れた。
ボートは、ソーシャルディスタンスを取るためか、間隔を空けて座らせているようだ。いつもは乗客でぎゅうぎゅう詰めのボート。それが、観光ボートのように乗客がまばらに乗っている光景は、きっと今しか見れないレアな光景だろうなと思ってしまう。
ボートの停留場間を歩いたことは何度かあるが、運河沿いをずっと歩いてみるのは初めての経験。
運河沿いには民家が建っていて、古い家から新しい家までいろいろ。でも結構小綺麗にしている家が多い印象。
歩き進めていくと、窓が全開になっている家が多いので、覗かずとも家の中まで見えてしまう。たまにリビングで寝っ転がっている家主とも目が合ってしまったり…(笑)
エアコンがまだ設置されていない家も多いようで、そんな家では扇風機がフル稼働している。この時期暑いだろうな、自分ちにエアコンがあってよかった〜なんて思ったり。
センセープ運河沿い散歩で一番楽しいと感じたのが、いろいろな植物を見ながら歩けること。それぞれの民家でかわいいお庭をつくっていたり、植物を植えていたりする。
そして誰が植えたか分からない野生?の植物や花、木々もたくさん。
ブーゲンビリア、プルメリア、ハイビスカス、黄色い花(バーンブリかな?)、ガジュマルに菩提樹、ジャックフルーツの木&実までいろいろ。
まるでちょっとした植物園にいる気分になる。
そして、その日の1番の驚きは、リクガメ?との遭遇。とある住宅の庭でペットとして飼われているようで、柵越しに間近で見ることができた。しかもそのサイズ50cmオーバーの大型!
約3キロほどの散歩だったが、全然飽きることなく楽しく歩けた。
日中でもちろん暑く、汗びっしょりではあったのだが。。。ただ、その日はたまたま太陽があまり出ておらず、風もあったので、暑くてもなんだか心地良く感じられた。
センセープ運河にいると、普段は、ボートが通るたびに水しぶきとボートの排気ガスでちょっとイラっとしたりもするのだけど、今の時期はボートの運航も本数が減り、ストレスフリー。通行人も少ないので運動&リフレッシュにはいい環境かな。
運河沿いに住んでる人には、ありがとう&お邪魔しますと言わなきゃだな。
そして最後に、自然に囲まれること、触れることってやっぱり大切だよな〜としみじみ思った散歩だった。
大都会バンコクの中心を流れるセンセープ運河。人やボートの往来が少ない今だからこそ、水とともに生きてきたタイの原風景を感じることができたのかもしれない。