食べるものに困るというニュースから考える~失業者、ホームレスetc...
今朝、いつものようにyahooニュースをチェックしていると、こんな記事が目に飛び込んできた。
ネットカフェで寝泊まりしていた人が行き場を失い、所持金も少なくなり食べるものにも困っており、炊き出しを利用しているというもの。
この記事を読んで、COVID‐19の影響で食べるものにも困っている人まで現れている日本の現状に驚かされたとともに、思い出したのは、昨日偶然目にしたバンコクでの光景だった。
久しぶりにスクンビット通りのとある駅前を歩いていると、バイタクのお兄さんたちが何かが入った袋を持って、それを道路脇で目立つように掲げている。その様子を歩きながら見ていると、時刻はちょうどお昼どき、どうやら昼食の入った袋を配っているようだ。
最初は、仲間のバイタク運転手に配っているのかと思ったのだが、よく見てみると、タクシーの運転手が窓越しからそれを受け取ったり、近くを歩いていたお姉さんが受け取ったりしていた。さらに歩いていると、ホームレスの人がその袋を数分前にもらったようで、地面に座ってそのご飯を頬張って食べていた。
タイでは、COVID-19の影響で食べるものに困っている人に対してボランティアで食べ物を配給しているとニュースをよく聞く。べつに裕福な人だけがボランティアをしているわけではなく、食堂のおばちゃんが食べ物を配っていたりすることも多々ある。私が数少ない外出中に、たまたま偶然通りかかったところで目にしたということは、あちこちで配給が行われている証拠とも言えるだろう。
NHKのニュースにも出ていたようだ↓
タイ バンコクで失業者への食事提供など支援の動き広がる | NHKニュース
タイ人の助け合い精神やタンブン(徳を積む)精神からくるものだろうか。日本よりも人助け精神は身について(染みて)いる気がする。一方で、その配給が原因で奪い合いが起こり、警察もまで出動したという事件も起きてはいるみたいだが。。。
タイでは、早々に非常事態宣言を発令し、おかげで現時点ではコロナの爆発的な感染は防げている状況だ。しかし、他国と同様に経済は大打撃を受けており、失業者は何百万人にもなる。家を失いホームレスとなってしまった人もたくさんいるようで、この状況が長引くにつれて自殺者も増えてきているという。
今日明日の食べ物に困る人がいる
⇒それを助ける人がいる
⇒今日明日は生き延びられる
そのサイクルもとても大切なこと。価値のあること。これの積み重ねが明日、来月、来年、そして未来へとつながることは確か。
しかし、それだけでは解決しない問題もきっとある。
このような危機が起こったとき、まず最初にダメージをうけるのはやはり貧困層。そして企業だと中小企業。現時点では生活が困窮することもなく守られている自分の環境に感謝しなければならないなと。
そしていま、私は誰かのために何ができるのだろうか。無力な自分。
自問自答する日々。。。