タイ・バンコクの季節~ベストシーズンはいつ?~
年中暑いタイ。
四季がないので「時の流れ」に鈍感になってしまい、日本の四季が恋しいと思うこともあるが、約2年半住んでみると、一年中同じ暑さではなく、暑さや季節に変化があるということに気付いた。
そこで、いつがタイ・バンコクのベストシーズンなのかを考えてみた。
タイの季節は、大きく分けて3つの季節からなる。
暑期(3月~5月)
雨期(6月~10月中旬)
乾期(10月下旬~2月)
暑期は、字のとおり1年で一番暑い時期。
とにかく暑い。うだるような暑さが朝から晩まで続き、とりわけ昼間は、暑さのピークで外出を躊躇してしまうぐらいだ。
風がある日はまだマシなのだが、風があまりない日も多いので、日中は室内でも余裕で30℃は超える。雨もたまにしか降らないので、暑さが和らぐこともほどんどない。
今年はCOVID-19の影響で延期となったが、毎年4月に行われるタイの旧正月ソンクラン(水かけ祭り)もこの時期だ。ソンクランに参加したいという希望がある人以外は、暑期に観光でタイを訪れるプランはあまりおすすめしない。
ちなみに今年は2月29日に暑期入りして、現在は暑期真っ只中。
雨期は、雨が多い時期。
毎日のように雨が降る。
しかし、日本の梅雨時期のように一日中雨が降り続いていることはめったになく、だいたいは小一時間程度のスコールが降って、そのあとはカラッと晴れていることが多い。ただし、短時間でも降水量が非常に多かった場合や、雨が半日など続いた場合には、道路が冠水してしまうこともある。
2011年には、洪水が起こり、甚大な被害が出たのもこの季節。
洪水が起きてしまうとどうしようもないが、住み慣れてしまうと、スコールや多少の冠水は何とも思わなくなり、暑期よりは雨季のほうが過ごしやすいと感じている。スコールがくる前には、風も強くなり、雷が鳴ったり、雨雲に覆われたりする前兆があるので、それをキャッチしてとりあえず屋内に入るようにすれば、雨で濡れることもあまりない。
観光時期でいうと、雨期は、後半になるにつれて降水量が増してくるので、始まりたての6月7月あたりが狙い目かもしれない。ただし、タイのビーチリゾートに行く人は雨期は要注意。風が強いのでボートは揺れることが多いし、スコール後の海は砂などが舞って水中も濁っている。
乾期は、雨期とは対照的に雨が全然降らない季節。
1ヶ月に1回雨が降るか降らないかぐらいの頻度で、気温も他の時期より2~4℃ぐらい低くなる。
たった2~4℃の差だが、暑期と比較すると格段に涼しい。特に朝晩は気温が下がることもあり、肌寒いと感じる日もあったりする。(そんな肌寒い日が、タイの人にとっては激寒の日なので、コートや毛糸の帽子を着ている人を見かけることも。)
乾期がダントツ過ごしやすい!と言いたいところだが、近年は乾期になるとPM2.5の大気汚染が深刻化している。
初めて乾期を迎えたときは、霧がかかっているのかと勘違いしたほど、空はどんよりしていて空気が悪い。呼吸器系が弱い人やアレルギー体質の人はすぐに症状がでるし、そうじゃない私でさえも一日中街中を歩いていたら、のどが痛くなる。(排気ガスの影響もあるとは思うが。)
PM2.5の影響が顕著なのは、バンコクよりも北部のチェンマイやチェンライのようで、今年は特に深刻なようだ。原因は、中国の大気汚染が流れてきていると思いきや、自国の産業排気や野焼きが主犯格のようで、タイの問題が浮き彫りになっている。
逆に、タイ南部のプーケットといった地域はPM2.5の影響が少ないので、南部を訪れる時期は乾期がベストシーズンと言えるだろう。
そうやって考えると、タイ・バンコクのベストシーズンっていつなんだろう?(ベストシーズンなくない・・・?)
自分の感覚と経験だけで言うなら、11月がベストシーズンかな?というかんじだがどうだろうか。雨も少なくなり、気温も少しずつ下がってきて、PM2.5もまだマシな気がするのだが。感覚と実際の数値は合致しているのか確かめてみた。
バンコクのPM2.5の47ケ月間の汚染指数(一部抜粋)↓
緑色が低指数で、色が赤に近づくにつれPM2.5の汚染が進んでいるということ。
Note: the daily AQI is based on the 24 hours average of hourly readings.
これを見ると、11月が乾期の中では一番数値が低く、つまりは空気の悪さも12月~2月よりはマシということがわかる。自分の感覚がズレていなかったことに一安心。
雨期は、雨によって汚い空気が少しは浄化されるようだ。雨って自分が濡れるのは嫌だけど、やっぱりとてもとても大切。
タイ・バンコクのベストシーズン、私の結論!
11月 >10月後半 >6月&7月
タイの天気(気温・降水量・服装)については、
amazing Thailandのサイトに詳しく説明があるので、そちらもおすすめ。