タイに来てタイ語を学ぶ理由
バンコクに住み始めて、何よりもまず、すぐに始めたこと。
それは、タイ語学校を探すことだった。
タイ語はほぼゼロ初級。
日本でも、約40時間のタイ語レッスンを受けたけれど、耳慣れができた程度で、本当に少しの単語しか分からないままタイに来た。それでも全く話せない状態で済み始めるのとは、かなり心持ちが違うとは思うけれど。
バンコクは旅行で2回ほど訪れていたので、街中(特に観光客が多い地域)で英語が通じるということは知っていた。タイ語を話さずに英語だけで生活することも可能なんだろうな、とは思っていた。(というか、バンコクでは、英語はおろか、日本語だけでも生活が成り立つことを後々知ったのだが。)
でも私はやっぱり、
まずはタイ語を話せるようになろう(なりたい)!
その理由はいくつかある。
タイ語を学ぶ理由①:現地の言葉を話せたら便利!きっと世界も広がる(はず)!
これはきっと多くの人が思うことだろう。
英語が通じるといっても、ほとんどのタイ人が英語を話せるというわけではない。自分の生活範囲や行動範囲を広げていきたいなら、やはりタイ語を話せたほうが断然いい。
買物、食事、住居、交通、時事 etc...どんな事でも言えるだろう。
タイの人口は約6600万人。
そのうちの何%の人が英語を話せるのかはわからないけれど、仮に私がタイ語を話せるのなら、6600万の人々と会話ができることになる。そう考えたら、タイ語を身につけない手はないと思ってしまうのだ。
タイ語を学ぶ理由②:住んでいる国のことを学ぼう。言語は文化のひとつ。
自ら希望してタイに住むことになったわけではないけれど、それこそ何かのめぐり合わせで住むことになった国。外国人である自分が、住んでいる国に対して、敬意はもっていたいと考えている。
そのためにはどうしたらいいのか?
人によってアプローチの仕方は異なると思うが、まずはタイを知り、タイについて学ぶことかなと。言葉は文化のひとつ。タイ語を学ぶことでタイを知り、見えてくるものもあるのではないかなと思うのだ。
それに、日本で出会った外国人観光客が、日本語で会話はあまりできないけど、挨拶や「ありがとう」など知っている単語だけでも日本語で話そうとする。あるいは、海外旅行先でタクシーの運転手さんが、お客が日本人だと分かると日本語で「こんにちは」などと言う。
そんな経験で、嬉しくなったり、ほっこりさせられたりしたことはないだろうか。たとえ上手ではなくても、自分の国の言葉で相手が話そうとしてくれるその姿勢に、人は嬉しくなるのだと思う。少なくともコミュニケーションをとりたいという意思表示ができるのではないかと。
それはきっと、タイでも当てはまることだと思うのだ。
タイ語を学ぶ理由③:外国語をゼロから学べる?どのように学んでいく?という好奇心。
これは完全に個人的な興味に関わる理由である。
日本語教育に携わってきた者として、第二言語習得には非常に関心がある。
これまで私が教えてきた学習者の立場に、今度は私自身が置き換わるということ。
もちろん言語習得の過程は、学ぶ言語や環境で異なってくるに違いないが、日本語を習得しようと頑張っていた彼らの苦労を、身をもって実感できる貴重な機会であることには変わりない。自分がどうやってタイ語を習得していくのか(はたまた挫折するのか)、考えるだけでとてもワクワクした。
こんな気持ちを胸に、私のタイ語学校探しが始まったのだった。
つづく。。。